
テキサスのケイオティック・ガレージ・パンク・バンド。 その1st。 Tim Kerrレコーディング。 Estrus Records。 2000年。
バンド名を直訳すると「運命の空飛ぶギロチンたち」といういかがわしい人たち。 何の影響を受けたらこんな曲調になるのだろうというくらいグッチャグッチャで前衛的なサウンド。 演奏能力自体は結構高いと思われる。(多分)
サウンドは、Tim Kerr氏が好きそうなラリり系ヴォーカル、押したり引いたり動きの激しいファンキーなベース(8ビートなのでファンクとは違うけど)、不協和音バリバリで金属的な音質のギター、そんな好き勝手な連中をまとめるパンキッシュなドラム。 In The Red Recordsあたりのブロークン・ブルーズに趣きのある人にも訴えるものがあるかもしれない。
お気に入りは、"Call The Draw"とか"Western Classic"とか"Jum Up For The Get Down"あたり。
"Call The Draw"は、彼らの中では結構メロディックなナンバー。 わりと不協和音控えめ。 "Western Classic"は、不協和音バリバリの彼らのカラーのよく出たナンバー。 全然ウェスタンじゃないところが笑う。 "Jum Up For The Get Down"は、這うように蠢くベース・ラインがクールなナンバー。
DragsのC.J. Drag氏が追加ベースで参加しているとかいないとか。
全11曲34分。 訓練を積んでいない人には頭がオカシくなりそうな音楽なので、長生きしたい人は聞かないほうが良いと思う。

テキサスのケイオティック・ガレージ・パンク・バンド。 その2nd。 Tim Kerrプロデュース。 Estrus Records。 2003年。
前作路線そのままのケイオティックなサウンド。 若干パンクに寄ったというか、ギターの不協和音の使い方が分かりやすくなったというか、不協和音の使い方がポイントを絞って効果的になった。 アルバム・タイトルに使われている単語の「ナイフ」は、この金属的なギター音を表す素晴らしい表現だと思う。
ヴォーカルのラリり度が少し下がったところが、パンクっぽくなったと思わせる。 その分、シャウトが増えた。 前作よりかは若干聞きやすいかも。
お気に入りは、"New Arsenal"とか"Lights Out"とか"Shake It Oh Yeah? (Oh Yeah!)"とか。
"New Arsenal"は、ヴォーカルのある部分はキャッチーでそれ以外はケイオティックなバランスの良いナンバー。 間奏部分が2%くらいYardbirdsの"Train Kept A Rollin'"を思わせる。 "Lights Out"は、アップ・テンポでケイオティックなギターが冴え渡るナンバー。 曲名をシャウトしまくるところとかシビれる。 同名の有名曲とはまったくの別物。 "Shake It Oh Yeah? (Oh Yeah!)"は、彼らの中ではキャッチー寄りなナンバー。 メロディも多めで凝っている。 ラスト曲のタイトルが"Intro"ってのも皮肉っぽくてグッド。 即興演奏っぽい。
野蛮な音楽性は、レーベル・メイトのMistreatersとか好きな人にも訴えるものがあるかもしれない。
全10曲約24分。 友達の一人や二人なくす覚悟のない人は聞かない方が良いと思う。