
インストゥルメンタルがテーマのコンセプト・アルバム。 Estrus Records。 1994年。
全編通してチープなガレージ・サウンドが堪らない。 ガレージ・パンクな印象で彼らを見ていたが、わりとガレージ・ロックな方面もルーツに持っていたのだと気付かされた。 Kingsmenの"J.A.J."をカヴァーしている。
インスト曲のみなので、ヴォーカルのMikeはオルガンを担当している。 音の隙間を埋める程度しかやっていないけど。 とは言え、曲にダークな雰囲気を醸し出している。
お気に入りは、"Kushticaw"。 巻き舌とかシャウトとかのタイミングにシビれる事、必至。
ジャケット裏のVic Mostlyのコメントを読んでみると、"Operation Mindbomb"と"Showdown"の2曲を除いて、2日で曲を書いてレコーディングもしたという事らしい。 勢いを大切にするアティテュードが素敵。
全9曲約18分。

アメリカのガレージ・パンク・バンド。 Estrus Records。 1994年。
Makersの中でも一番評価が高いであろうアルバム。 彼らのアルバムの中で一番60年代ガレージ色が濃い。 やたらめったらテンションの高いヴォーカルがイカす。 "The Devil's Nine Questions"を聞いたときから思っていたことだが、ギター音のちゃっちさが独特。 真似しようと思ってもできないんじゃないかな、って思う。 ベースは凝っているし、ドラムも手数が多い感じ。 曲はキャッチーながら媚を売っていない感じがとても良い。
お気に入りは、"Turn It On"、"Every Night"あたり。 "Turn It On"は、このアルバム内で一番好きなナンバー。 ギターのリフとそれに続くドラムとの決めの「ジャジャジャジャジャジャジャ」って部分にシビれる。 "Every Night"は、クールなベース・ラインと派手なギター・リフがイカすナンバー。 歌詞に「オーライ」がやたら入って若さ溢れる感じ。
"I'm Your Big Man"は、どこかで聞いたような60'sっぽいR&Bナンバー。 "Four Button Suit"も、どこかで聞いたような60'sっぽいR&Bナンバー。 ボ・ビート全開といった感じ。 サビの「イェーイ!イェー」の使い方がなんとも言えなく格好いい。
STEREO
って書いてあるけどよく見ると、ELECTRONICALLY REPROCESSED TO SIMULATE STEREO
なところがちょっと面白い。
「元はモノラルかよ!」、みたいな。
全16曲約29分。

アメリカのガレージ・パンク・バンド。 1995年の"Shout On!"と1993年の"Hip-Notic"を2枚1組にしてボーナス・トラックを8曲足したアルバム。 Sympathy For The Record Industry。 1997年。
"Shout On!"の部分では、60年代ガレージ・パンク・スタイルから、次作"The Makers"の90年代ガレージ・パンク・トラッシュ・スタイルへの移り変わりが聞ける。 ファズの使用法の変化とか、ベース・ラインのあまり動き回らないスタイル化とか。 "Shout On!"はTim Kerrがレコーディングを担当している。 "Hip-Notic"の部分では、まだまだ60年代ガレージ愛に溢れる感じ。
Chants R&Bの"Witch Doctor"とか、Blue Starsの"Social End Product"とか60年代オーストラリアのガレージのカヴァーとかしている。 "Baby Please Don't Go"の選曲も含めてコンピレーション"Ugly Things"あたりの影響かな、とか思う。 "Pushin' Too Hard"はSeedsのカヴァー。 "The Crusher"は60'sガレージの定番コンピレーション"Back From The Grave Part 1"に入っているNovasのカヴァー。 この曲のヴォーカルをとっているのはマネージャーのVic Mostlyっぽい。 "I Wanna Be Your Man"はBeatlesとかRolling Stonesで有名なナンバーのカヴァー。 "Beaver Patrol"はWilde Knightsのカヴァー。 オリジナルはコンピレーション"Pebbles"にも収録されている。 "Inside Lookin' Out"はAnimalsのカヴァー。 "Li'l Red Riding Hood"もカヴァーらしいけれど、誰のカヴァーかは不明。(Sam The Sham & The Pharaohs?)
お気に入りは、"Flowers Grow For Her"、"Potential Liability"、"Beaver Patrol"あたり。 "Flowers Grow For Her"は、ひたすらハイテンションで曲名をシャウトするタイプのナンバー。 単純ながらこういう曲の方が耳に残る。 "Potential Liability"は、ギターとベースがユニゾンで動きまくるスタイルでイカす。 "Beaver Patrol"は、ギターのリフとか「ビーバー・パトロール!」っていうコーラスにシビれまくり。 原曲はもっとまったりした感じ。 Makersの方が、リズムのアレンジがダンス・ミュージックっぽくて、踊らずにはいられない感じ。
全25曲約52分。

アメリカのガレージ・パンク・バンド。 Estrus RecordsでTim Kerrによるレコーディング。 1996年。
基本的にギター・バンド。 リフ命といった感じ。 オカマちゃんっぽいヴォーカルも印象的。 "Getting Even"なんかで聞ける、狂ったシャウトが最高。
ギターは、エッジーかつノイジーでかなりローな感じ。 飛び出すリフが真似したくなる事、必至。 案外簡単にコピーできるのでギター・キッズにはオススメかも。
お気に入りは、"I'm Nota Social Kinda Guy"、"Please Kill Youself"あたり。 ギターのリフが文句無しに格好いい。 基本的にはスピード・ナンバーばかりなのだが、しっとりした曲も適宜はさまれている。
ロウなガレージ・パンクのお手本みたいな1枚。 約30分、現実逃避できる。

相変らず、ギターのリフが格好いいガレージ・バンド。 Estrus Records。 1998年。
"The Makers"よりもギターが一歩下がって、よりバンドとしてバランスが良くなった。 "Whiskey Dog Mind"では、ベースが活躍している。 ギターの音は、若干太くなった。 ハムバッカー系のPUっぽい音。 "Turn Up The Century"では、激しいワウさばきが聞ける。
タイトルを翻訳すると、「性的精神病質」。 ライナー・ノーツではメンバが化粧をして白塗り。 "Sicko Sexual"の歌詞にMichael
Jackson
とか出てくるので、その辺の影響か。
"Hotel 17"は、Thee Michelle Gun Elephantの"Hotel Bronco"の元ネタっぽい。 リフが良く似ている。 そのメンバのアベ氏は、このアルバムを薦めていたりもする。