
サンフランシスコあたりのガレージ・パンク・バンド。 その1stにしてラスト・アルバム。 Rip Off Records。 1994年。
"Rip Off"にはいくつかの意味があるけれど、その目出し帽なルックスからしてバンド名は「強盗団」といったところか。 自主レーベルからのリリース。 元SuperchargerのGreg Lowery氏のバンド。 Superchargerがテクニックがなくてもセンスさえあればなんとかなるというガレージ・スピリッツに溢れたバンドであったのに対して、Rip Offsはテクニックがなくても勢いさえあればなんとかなるというパンク・スピリッツに溢れたバンドだと思う。 「速い、短い、格好いい」の3拍子的にはSpaceshitsに通じるものを感じる。
サウンドは、ジャキジャキした耳に刺さるギター音が特徴。 ポジション・チェンジ時の指が弦に擦れる音までライブに聞こえる。 他は、勢いに任せてシンバルがシャンシャンいっているドラムとか、突き放すように乱暴に歌いながらもどこかたどたどしいパンキッシュなヴォーカルとか。
お気に入りは、"Rip Your Heart Out"とか"My Baby Yeah"とか"She
Said Yeah"あたり。 "Rip Your Heart Out"は、Thee Michelle Gun Elephantの"Baby,
Please Go Home"あたりに影響を与えていそうな3コード・ナンバー。 勢いさえあればただの3コードでもここまでできるという良い見本みたいなナンバー。
"My Baby Yeah"は、コーラスのOh my baby yeah!
ってのがイカす。 "She Said
Yeah"は、アルバムのラストを飾るハイテンション、ハイスピードなナンバー。 Larry Williamsの同名有名曲とは全くの別モノ。
"Zodiac"はSuperchargerの頃のセルフ・カヴァー。(激マイナーな例えで申し訳ないが、寿ブラザーズという日本のバンドの"ミスタータバスコ"って曲を物凄い髣髴する) "Shadow"はLukersのカヴァー。
ライナー・ノーツによると日本のバンドでは、Guitar WolfとかTeengenerateとか5.6.7.8'sなんかと対バンしていたりする。
全14約24分半。