
スペインのガレージ・バンド。 その1st。 Dim Mak Records。 2002年。
世間一般がHivesへ注目しだした少し後くらいに、日本人にとっては興味深いバンド名で一部のモダン・ガレージ・ファンのハートをガッチリとつかんだバンド。 Hivesのようなある種のキャッチーさを持ったガレージ・スタイルで、(International) Noise ConspiracyのようなスタイリッシュさながらMooney Suzukiのような旧来のロックンロールへの影響も感じさせるという、いいとこ取りのサウンド。 みんなこぞって似たような表現をして紹介してしまうという90年代末から00年代初期にかけてのガレージの権化みたいなスタイル。
メンバ全員が、MC5の元マネージャーかつ革命家のJohn Sinclairの苗字を名乗っているという。 サウンドにMC5っぽさを感じることはできなかったけれども、"Break-Out Town"の曲の途中でのアジり具合などは正しくって感じ。 全体的に言えることだが、ギターとかシンプルなフレーズを繰り返しているだけなのだがなぜか様になるというかグラっとくる。
お気に入りは、"Break-Out Town"、"Don't Make Try You Love (Song About Love, About Soul Music)"、"Le Red Soul Comunnitte"あたり。 "Break-Out Town"は、勢いのあるヴォーカルと間奏でのベースとドラムだけになる部分とか、オルガンの使い方が最高にクール。 (Internationall) Noise Conspiracyが好きなら諸手を挙げて試聴してみることをお勧めする。(ヴォーカルのエモーショナルな部分とかオルガンの使い方とか) "Don't Make Try You Love (Song About Love, About Soul Music)"は、ベースのうねり具合と間奏がSly & The Family Stoneの"Dance To The Music"のサビの丸パクリだったりするところが素敵。 "Le Red Soul Comunnitte"はオルガン・ガレージ好きにはたまらないインスト・ナンバー。 途中手拍子が入る感じも「コイツら分かってる」と思わせてくれる。 終わり方際の騒音が猛烈近所迷惑になりそうなのでちょっとだけ減点。
全10曲約26分半。 曲は短くてアルバム全体通してもとんでもなく聴きやすいが、なまじっか格好いいため若干不完全燃焼感が漂う。 日本盤ならボーナス・トラック2曲ありなのでそちらの方がオススメかも。(ボーナス・トラックは最後に追加されただけなので、10曲目で終わったムードの中次の曲が始まるのはイマイチかもしれないが)