
1965年から1968年あたりの、アメリカのテキサスとかカリフォルニアとかいろいろな地域のガレージ・バンドの曲を集めたコンピレーション。 2004年。(多分)
レコード屋で何気なくかけてもらった、1曲目のCirkitの"Yesterday We Laughed"にヤられてしまった。 まだ店頭に並んでいないものだったが、思わず「これ、いくらですか?」と訊いてしまうほど。 1曲目だけでは判断してはいけないと3曲くらい聞いたけれども、どの曲も及第点で購入決定。 コンピレーションなのに曲のアタリハズレがわりと少ない。
全体としてはファズ・ギターとちょっとしたコーラス・ワークが目立つ印象。 しかしながら、もの凄い完成度の高いアルバムなだけに残念な点が2点。 ライナー・ノーツに楽器を持って写っている写真が一枚もないことと、カット・アウトで終わる曲が少し多いこと。 当時の情報不足なせいなのかライナー・ノーツは、コメントもないペラい紙が一枚付いているだけ。 どちらもアルバムの内容としてはそこまで関与することじゃないけど、ちょっと残念。
お気に入りは、Cirkitの"Yesterday We Laughed"、Buck Rogers Movementの"Baby Come On"、Del rays, Incの"I'm A Lovin'"あたり。 "Yesterday We Laughed"は、終始シャンシャン鳴りっぱなしでうるさいくらいのタンバリンと前のめりなヴォーカルにシビれる。 ドラムも上手。 "Baby Come On"は、どことなくSimon & Garfunkelの曲のメロディを思わせるベース・ラインが終始ランニングしていてやたらめったら格好いいナンバー。 コーラスとオルガンが入っている点もポイント高い。 "I'm A Lovin'"は、ビート・バンドっぽいコーラス・ワークがイカす。 一音ずつ重ねて和音になるタイプのコーラスもベタでクール。
Thursday's Childrenの"Dominoes"は、アイスランドのビート・バンドThor's Hammerを思わせるシャープなビートでコーラス・ワークの冴えるナンバー。 Soothsayersの"Please, Don't Be Mad"もThor's Hammerを思わせるがこちらはミドル・テンポなナンバー。 Trollsの"They Don't Know"は、ポップなメロディとコーラス・ワークがガレージっぽくないくらい格好いいナンバー。 ちょっとBeatlesっぽいコーラスの重ね方。 Jagged Edgeの"Gonna' Find My Way"は、「当時の技術でどうやって録音したんだ」ってくらい猛烈重低音のベースにジャングリーなビートのギターとシブいハープが重なった面白いナンバー。 ドラムの音もわりとよくて、間奏のシンバルのみになる部分とかもクール。 Beau Gentsの"Three Letter Word"は、ファジーなギターが耳につくアップ・テンポなナンバー。 終盤のベース・ラインが動き回る中をファズ・ギターが好き勝手演奏している感じが最高。 でも、カット・アウトで終わってしまう。 Circusの"Bad Seed (You're A Bad Seed)"は、モッズっぽいベース・ラインとオルガンのナンバー。
全30曲約79分半。 アルバム全体を通しで聞くとえらい時間がかかるが、30曲も入っているので短い曲が多くて、飛ばして聴けばわりと聴きやすいアルバム。