Dirtbombs VS King Khan & His Shrines


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Billiards At Nine Thirty

インプレッション

共にソウルやR&Bなどブラック・ミュージックの影響をうかがわせる音楽をやっているDirtbombsとKing Khan & His Shrinesのミラクルなスプリット盤。 2004年。

結論から言うと、King Khan & His Shrinesの圧勝。 ベースのJim Diamondが脱退したばかりのDirtbombsでは戦力不足か、見事な引き立て役というか前座になっている。 アルバム後半7曲目のKing Khan & His Shrinesの曲が始まった途端「待ってました!」ってな気分になって、King Khanのシャウトを一発浴びれば電撃が走ったかのような衝撃に襲われる。

というか、King Khanサイドの選曲がガチなのが勝因。 ヌルい曲が一曲もない。 ドラム音もアルバム"Mr. Supernatural"みたいにちゃっちくなくてグッド。(収録スタジオはToe Rag Studisではないけど) "Burnin' Inside"という曲が"Mr. Supernatural"の収録曲とかぶっているが、今回のヴァージョンの方が音がいいのでイカす。 それ以外は双方のバンドとも未発表ナンバーのみ。

Dirtbombsが悪いわけではなくて、"Born In A Haunted Barn"ではお得意のファズがギンギンでルート音をなぞるギターからワウを用いたフレーズまで聞けたり、"The House As A Giant Bong"ではジャジーでケイオティックなベース・ソロが聞けたりする。 ライナー・ノーツの写真で、メンバがMooney SuzukiのTシャツ(クモの絵が入っているので1st、"People Get Ready"とかの頃のものと思われる)を着ているところもポイント高い。

お気に入りは、"Sweet Tooth"、"Annabelle"、"Take A Trip"あたり。(全部King Khan & His Shrinesのナンバー) "Sweet Tooth"は、ソウルフルなベース・ラインにギャンギャンしたギターとかファーファーしたオルガンが重なって、その上をヴォーカルが暴れまくるナンバー。 みんな好き勝手に演奏しているようでちゃんと調和している感じが最高。 "Annabelle"は、シャウトのバリエーションがいろいろ聞ける贅沢なナンバー。 コーラスの「フー」というのとか、ブラスの決めフレーズとかもクール。 ラストの"Take A Trip"は、ヴォーカルとコーラスの「イェーイェーイェー!」というやり取りが面白いナンバー。 誰かのカヴァーらしい。 リズムが微妙にひねくれたギター・ソロとか、シャンシャン鳴りっぱなしなドラムとか、2本のサックスとオルガンが入り乱れる間奏とか聴きどころ満載。 ラストの「カモンベイベー!」という、のどの奥からひねりだすようなシャウトは圧巻。 これ聴いて踊りださない人はいないんじゃないかな、って思う。

全12曲約34分半。 しばしアナザー・ワールドにTake A Tripできる一枚。

アップデート


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