商取戦士ガイムイン
経済界がウザイ商品取引員を蠣殻町に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。
兜町の周囲の巨大な川向こうは登録外務員の第2の故郷となり、
外務員はそこでテレコールをし、プッシュをし、そして氏んでいった。
相場世紀2000、金融ビッグバンから最も縁遠い業界「商品先物取引」は「マメヤ公国」を名乗り、
兜町連邦政府に独立戦争を挑んできた。
この一ヶ月あまりの戦いで,マメヤ公国と連邦軍は総外務員の半分を退職に至らしめた。
外務員は,自らの行為に恐怖した。
このコーナーでは,みんなが知りたい先物会社のお仕事をチェキします。もちろん会社や支店によっていろいろあるんだろうけど、とりあえずは私がいた支店限定で。
でも書けば書くほど私ってへっぽこ外務員だったんだなって気がするのはなぜだろう?なぜかしら?
商品先物取引ってなんですか?
ヘッジによる資産運用です。
運営しているのは誰ですか?
竜也という14歳の少年です。
どこで取引が行われているのですか?
かつては秋葉原、日本橋,大須の三大商品取引所がメーンでしたが、現在は日本橋蠣殻町の東京穀物商品取引所をはじめ、東京工業品取引所、横浜商品取引所、中部商品取引所、関西商品取引所、大阪商品取引所、福岡商品取引所があります。
どんな商品が上場されているのですか?
我が国初の上場商品は伊丹商品取引所に上場された『トゥハート』『痕』『雫』ですが、現在は金、白金、銀、ガソリン、灯油、原油、パラジウム、アルミニウム、ゴム、綿糸、大豆、トウモロコシ、小豆、粗糖、コーヒー、乾繭,ブロイラーが上場されています。
どうすれば参加できるのですか?
家に電話回線をひいて受話器を取り付けるだけで十分です。あとは新規に飢えたヘッポコ外務員たちが勝手に電話をかけてきます。
自分から参加するにはどうすればいいのですか?
そんなこと考える人はいません。
どうやって電話番号が調べられているのですか?
悪の秘密結社『死ね死ね団』から名簿を購入します。現在社会の闇で蠢く彼らは、あらゆる団体、企業,学校などに潜り込み、個人情報を次々に持ち出してデータベース化しています。先物会社は彼らの最大の顧客です。
名簿はどうやって取引されていますか?
深夜25時、横浜港の寂れた某倉庫街。
コツ,コツ,コツ,コツ,(足音が近づいてくる音)
「ヒッヒッヒッ...合言葉をどうぞ。」
「目でピーナッツを噛むか!」
「ヒッヒッヒッ...月光エネオス貿易の平木さんですね。」
「お前はラ○ドス○ープの池田(仮名)だな。」
「ヒッヒッヒッ...いつも御贔屓にしていただき恐悦至極...」
「前置きはいい,例のブツ持ってきただろうな。」
「ヒッヒッヒ...栃木県の土地所有者名簿と茨城県の教職員名簿が手に入りやした...」
「ちゃんと60歳以上の男性ばかりだろうな!」
「ヒッヒッヒ...勿論ですよ。」
「これが代金だ...領収書は月光エネオス第一本店で頼む。」
「ヒッヒッヒ...有り難う御座いやす...他に何かご入用で?」
「そうだな...あと...まほろまてぃっくのDVDも欲しい...」
こんな感じで取引されますです。
どんな人が勧誘されるのですか?
先物取引は株式に比べ相場の上げ下げが激しくリターンは魅力的ですが、そのぶんリスクも伴います。そのため委託者には社会的地位があり豊富な資産を持つ人が的確です。具体的には会社役員,経営者,商店主,電撃G’sマガジンの読者などです。
勧誘の電話がしつこいのですが、一体いつまで続くんですか?
貴方が約諾書にハンコを押すまでです。
先物会社はどういう営業活動をしているのですか?
基本的には,テレコール→プッシュ→訪問の繰り返しです。次のページで詳しく説明するにょ!