2004.9.10

愛と悲しみの山陰本線・急行「だいせん」最後の秋。

MIDNIGHT・EXPRESS〜鳥取駅25時であーる。


YONAGO STATION 22:30

湯の町、鳥取県米子であーる。

 「えう〜、温泉は命の源だよー。」
 「山陰地方は名湯の宝庫。ローカル列車で訪ねる温泉街は旅情の極みであーる。」
 「そうだね。今日はほんとに良い一日だったよ。」
 「ではお嬢、今から汽車に乗って帰るとするか。」
 「今回も夜行列車の旅だね。でも「出雲」も「サンライズエクスプレス」も出ちゃったみたいだよ?」

22時50分、米子駅1番線ホーム入線

快速・倉吉(大阪)行きであーる?

 「23時04分発大阪行き急行、だいせん号であーる。」
 「山陰本線の夜の華、由緒正しい夜行列車だね。」
 「昔は寝台車を連結し出雲市まで走っていた老舗列車であるが、2両編成の座席急行に没落した今も風格だけは失われてないようであるな。」
 「あれ?でも行先表示板には快速・倉吉行きって書いてあるよ?」
 「途中の倉吉まではサラリーマンの帰宅時間帯。「だいせん」は鳥取圏の最終列車と、大阪への夜行列車の両方の使命を持っているのであーる。」

米子方の1号車(指定席)であーる。

 「わ!先頭車両は展望車なんだね!」
 「かつては大阪と浜坂・東舞鶴方面を結ぶ特急「エーデル北近畿」として運用されていた名残であーる。舞鶴線の電化で車両がお役御免になったため、「だいせん」に回されてきたのであーる。」
 「俗に言う「都落ち」だね、せっかくの展望車が台無しだよ。」
 「確かに大部分が深夜帯とはいえ、展望車から見る夜明けは格別なものであろうな。」
 「そうだねー、じゃあ明日はぜひともここから朝日を見てみようよ。」
 「うむ。」

こちらは大阪方の2号車(自由席)であーる。

 「でもって、こちら側が大阪方の2号車であーる。」
 「こちらから見ると、普通の急行列車って感じだね。」
 「そもそもこの車両は普通の急行型車両を、国鉄末期の突貫工事で座席だけ取り替え特急型車両に改造したものなのであーる。」
 「なるへそー。だから外見は普通列車と変わらない訳なのかー。」
 「そのため特急時代は速度は出ず、おまけに冬季は何所からとも無くすきま風が吹き込み大変だったという話であーる。」
 「そう考えると車両にとっては、今の夜行急行くらいが丁度良いのかも知れないね。」

展望車であーる!

 「お菓子も買ったし飲み物も買ったし、早速汽車に乗ってみよ!」
 「かつては夜行列車の常識であった車内販売も今や昔。餌は発車前に駅前のコンビニで仕入れる時代であーる。」
 「ねえメデス、まずは展望車に行ってみない?」
 「うむ。これが指定席の展望車であーる。しかし上り列車の場合は後ろ向きに走るため、景色が全て後ろ向きに流れて大変そうであーる!」
 「よく考えればそうだね。多分ボクなら乗り物酔いしそうだよ。」
 「我輩たちは大人しく、先頭の自由席車へ移動であーる!」

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