深夜の東北本線
上野19時03分発
![]() |
| 今日は満席のようであーる。 |
「いよいよ出発であーる。」
「わー!汽車が動き出したよ!」
「札幌まで16時間。一夜の長旅の始まりであーる。」
「あ!早速車掌さんがやってきたよ!」
「む!ちなみに車掌殿。我輩はぬいぐるみでは無いし、お嬢も子供ではないからな。」
「あっ、はい。では札幌まで大人2枚で宜しいんですね、あっ、有難う御座います。」
「うむ。」
大宮19時28分着・19時29分発
![]() |
| 夕刻のターミナルにて、優雅なものであるな。 |
「さいたま新都心の明かりが見えてきたな。」
「さいたま(・∀・)〜!」
「で、大宮到着。ここから乗ってくる人も結構いるものであーる。」
「ホームに下校の高校生たちがいるよー。よく考えればまだ夕方7時半なんだね。」
「皆我輩達のほうを羨ましそうに眺めておるな。」
「なんてったってボクらは今から北海道へ行くんだからね!」
「夜行列車の寝台から眺める市井の人々。結構優越感に浸れる瞬間であるな。」
宇都宮20時27分着・20時29分発
![]() |
| 宇都宮で2分停車であーる |
「栃木県の県庁所在地、宇都宮到着であーる。」
「餃子で有名な町だね。でもなんで餃子なのかな?」
「戦後中国から引き揚げてきた宇都宮出身の人が中国で食べた餃子の味が忘れられず、彼の地で再現して普及させたのが始まりだからであーる。」
「ふーん。」
「向かいホームに先行していた黒磯行き普通列車が停まっておるな。ここ宇都宮で11分間停車して北斗星に追い抜かれるためであーる。」
郡山21時54分着・21時55分発
![]() |
| 南東北突入であーる |
「白河の関を越えて、いよいよみちのくであーる。」
「福島県、郡山到着だね。」
「東北本線と磐越線がクロスする鉄道の町であるな。駅裏に広がる広大な機関区と貨物ターミナルがそれを物語っておる。」
「わっ!ホームに降りると、なんかちょっと寒いね。」
「もう9月下旬であるからな。みちのくの秋は早いのだ。」
「そうだねー。じゃあボクらはもう少し、みちのくの秋の夜長を楽しむとしようよ。」
福島22時29分着・22時31分発
![]() |
| 山形新幹線は乗換えであーる |
「県都、福島到着であーる。」
「駅前に大きなビルがたくさん建ってるね。大都会に来たって感じだよ。」
「向こうに福島交通の小さな電車が止まっておるな。福島の奥座敷こと飯坂温泉へ向かうローカル電車であーる。」
「温泉か〜。北海道にはいい温泉がたくさんありそうだね。」
「うむ。今から楽しみであーる。」
![]() |
| 月明かりで一杯であーる |
「さて、そろそろ食堂車に行ってみるか。」
「え?ボクらが入っちゃっていいの?」
「実は9時を過ぎれば食堂車はパブタイムなので、我輩達のような一般客にも開放されるのであーる。」
「わー!まるで映画に出てくるラウンジみたいだね。」
「では、お嬢と二人流れ行く街の灯を見ながらグラスを傾けるとするか。」
「ぢゃあ......キミの瞳にかんぱ〜いっ!」
![]() |
| 深夜のサロンであーる |
「ここはロビーカーだね。」
「うむ。未だ寝付けぬ旅人達がそれぞれ思い思いにくつろいでおるな。」
「メデスぅ、ボクらもちょっと休んでいっていいかな?」
「丁度ビールとつまみの自販機もあることだし、暫し一夜を共にする友たちと語り合うのも乙であるな。」
![]() |
| まるでカラスの行水であーる。 |
「夜もふけて参ったな。そろそろ一風呂浴びて寝床に就くとするか。」
「わー!シャワールームまで付いてるんだね!」
「さよう。我輩たちのような一番安いB寝台の乗客でも300円で30分間利用可能であーる。」
「30分かー。結構長いね。」
「しかしお湯が出るのは正味6分間。その為髪を洗っている最中にお湯が切れたら大変なことになるのであーる!!」
「扉から顔だけ出して車掌さんが通ってくれるのを待つしか無さそうだね〜。((((
;゚Д゚)))ガクガクブルブル。」
仙台23時30分着・23時32分発
![]() |
| おやすみであーる。 |
「ふー、さっぱりしたっと!」
「夜もふけたことだし、我輩たちも寝るとするか。」
「そうだね。ちなみに札幌まではあとどれくらいで着くの?」
「あと11時間30分。まだ3分の1も進んでないぞ。」
「目覚めれば明日は北海道だね!おやすみメデスっ!」
「うむ。また来世......。」