ブレーキパッド交換方法
私が行っているブレーキパッド交換方法です。
全ての作業に対して言えることですが、「作業方法の誤り・作業終了後の確認作業を怠ると」非常に危険です。
特にブレーキ系作業のミスは、自分以外にも他人に被害を与える結果を招く恐れが高いため、作業時には入念なチェックが必要となります。自信の無い方は、信用出来るショップやディーラ等で作業することをお勧め致します。
作業するに当り、面倒がらず4箇所にシッカリ馬を掛けて安全な状態で作業しましょう。
・フロントパッド交換
@作業し易いようにハンドルを切ります。
A上下2本のピンを抜きます。
内側のバネ1本(上下のピンを止めている)を外し、ユックリと上下ピン2本をキャリパーから抜きます。
ピンを抜いたら、パッドを抑えているバネ上下2個を外します。
初めての人は、シッカリバネの向きを覚えておいて下さい。
向きが解からなくなったら、反対側のまだ作業をしていないキャリパーで確認して下さい。
Bパッドを抜きます。
ピン・バネ等全て取り除いたら、プライヤー等を用いてパッドを引き抜きます。
Cパッドから遮熱板(2枚重なっている板)を外し、ブレーキクリーナ等で綺麗にします。
その後、遮熱板および新品ブレーキパッド(摩擦材と反対側)に耐熱グリスを塗り両者を重ね合わせます。
(キャリパーやロータ回りの掃除も同じに行い異常が無いか確認します。)
Dピストンを戻します。
新品パッドをキャリパーへ装着するために、ピストンを戻します。
この時、フルードタンクのフタを外した方が良いです。
(フタが締まったままだと中々ピストンが戻りません。ピストンを戻す時にはフルードの残量に気をつけて下さい。溢れる可能性が有ります。)
中古パッドとプライヤー等を用いてピストンを戻すことは出来ますが、ピストンを傷をつける可能性も有りますので、専用工具(2000〜3000円程度)を用いた方が良いと思います。
この時、同じにダストブーツの劣化具合も確認すると良いと思います。
(ゴムが硬化して破れている場合にはオーバーホールをした方が良いです。)
Eパッドを装着します。
キャリパーにパッドを装着し、外した手順と逆にピン・バネを戻して終了です。
・リアパッド交換
@サイドブレーキを下ろします。
Aキャリパー裏側にあるボルトを外します
ボルト(上下2本)を外します。(下側1本でも作業は出来ます)
上下のボルトは異なりますので注意して下さい(L:下G:上)
Bパッドを外します。
2本のボルトが外れればパッドを取り出すことが可能です。この時、半分になったキャリパーをハンガー等でアーム等に引っ掛けておけば作業がし易いです。
また、パッドにバネが1つ掛かっていますので、バネを外します。
フロント同様、キャリパー・ロータ回りの掃除を行い異常が無いか確認します。
(ダストブーツの破れ等が確認された場合にはオーバーホールする事をお勧めします。)
Cボルト・パッド遮熱板のグリスアップをします。
フロントと同様なグリスアップを行います。
リアは、上記で外したボルトもクリーナで清掃しグリスアップします。
Dピストンを戻します。
写真のような専用工具(700円〜1000円程度)を用いてピストンをねじ込む感じで戻します。
(ラジオペンチでも可能です)
ピストンには2つの「切り欠け」がありますので、パッド装着時にパッドの「出っ張り」と上手く合うようにピストンの位置を決める事がポイントです。
Eキャリパーにパッドを装着します。
グリスアップしたパッドをキャリパーに装着し、バネを取りつけます。
外した手順と逆にキャリパーを戻して終了です。
最後に、各部の増し締め確認を必ず行います。
また、交換直後はユックリとしたスピードで異常が無いか確認して下さい。
・付録
上記では書きませんでしたが、下記のことをやると尚良いと思います
@表面の研磨
パッド交換の際に、パッドおよびロータ表面を400番程度のペーパーで軽く慣らしてやると初期の馴染みが良いと思います。
Aパッドおよびロータの厚み計測
参考として、両厚みを測定しておくと寿命の判断材料になります。
B鳴き対策
鳴きが気になる場合、各部バネ・ピン等にグリスアップしてやると鳴きが収まる場合があります。
また、殆どのメーカでパッドコーナを新品時で落としています。
もし、カット加工がされていない場合には、パッドコーナを数mmヤスリ等で落としてやると鳴きが収まる場合があります。(各メーカ其々考えが有ると思いますのでメーカに確認してから作業することをお勧めします。)
Cエア抜き
パッド交換でキャリパーにエアが噛むことは無いと思いますが、エア抜きも序でにやると良いのではないでしょうか?